空手の黒帯会に初参加〜型に組手に関節技と心身充実の稽古でした

黒帯です

実は空手の黒帯も持っている岩見です、ごきげんよう。
中国拳法と並行して2001年から空手も習っています。

2018年2月10日はその空手の黒帯取得者を対象とした稽古「黒帯会」に参加しました。

今回で17回目となる黒帯会。
私は初参加だったので内心ドキドキでしたが想像した以上に充実した稽古でした。
今回は、型に組手に関節技と盛りだくさんだった黒帯会での稽古レポートです。

目次

型の稽古は厳密に

「型」とは一定の決められた動作を呼吸や意識とともに動いていくものです。
それぞれの流派の特徴や型ごとの狙いがあり、決められた動作の中にもさまざまな要素が内包されています。

おのずと、黒帯ともなれば「型」ひとつ取っても厳密さを求められます。

と、いうわけで
今回の黒帯会は型の確認から始まりました。

最初は空手の代表的な型である「ナイハンチ」
予備動作を感じさせない体の使い方から繰り出される鋭い打突とえげつない攻撃法が特徴です。
至近距離からの容赦ない一撃はいかにも空手だなと感じます。
紙一重の距離、体軸との合わせなど、各種の要求に早速汗がにじみます。

次は「白熊」の型
失伝した型(昔はあったけど、今は誰も伝えていない技法や型)とされていましたが、近年さまざまな偶然と人の縁が重なり復活した型です。
足を前後に開いた状態から、前進および転身しながらの突きで構成されています。
昔ながらの空手の型を彷彿とさせます。

型のイメージ

最後は「浜千鳥」
型ではなく、琉球舞踊のひとつです。
他の型とは一線を画した動きと使い方はこの流派ならではの特色といえます。
しなやかな「舞」の中に秘めた「武」。
外見からは想像もつかない内容になっています。

どの型も厳密に、目的をもって稽古を繰り返しました。

転身の方向や体の角度の調整等、多くの気づきや課題を得ることができました。
持ち帰って稽古を重ねていくのが楽しみです。

組手は精妙かつ大胆に

組手です。一般的にはスパーリングといってもいいかも知れません。
二人一組になって攻守を決めて取り組みます。

精妙さと大胆さの両立が必要です。

私の場合、予備動作が課題となっています。
対人練習である組手ではそのタイミングがより明確に感じ取れます。

もし私が予備動作ありで動き始めたとしたら、容赦なくカウンターが顔面、腹へと飛んできます。
どうすれば予備動作なく、最小最速の動作で相手を無力化できるか、そうしたことを体で覚えていきます。

お互い本気で打ち込むからこそできる信頼感。
全力でやれる充実感は型とは違ったものです。

取手(とりて)という関節技の組み合わせ

私が習っている空手には「取手(とりて)」と呼ばれる関節技があります。

独立した関節技ではなく、打撃とのセットであつかう大切な技法という位置にあります。

実際に戦うことを想定した場合、打撃(突きや蹴り)だけ、あるいは関節技や投げ技だけで相手を無力化することは相当難しいことです。

しかし両方を組み合わせて展開すると、歯車が噛み合うように有効性が増していきます。
相手を無力化するまでの流れや多人数掛けには必要な要素のため、この稽古も真剣に取り組みます。

本音をいうとメチャクチャ痛い

…という説明はいいのですが
実際にやられるとマジ痛いです。

私を含めてあちこちで苦悶のうめき声が上がります。
「ぐおぉ」とか「あぐぁ」とか
声というか、音というか、そんな感じ

痛みを通したコミュニケーションとでも言えばいいのでしょうかね。
分かち合いたいのか、なすりつけ合いたいのか
よくわからない関係性が生まれます。

ただ、個人的にはこの痛みは好きなタイプの痛みなんですよね。
「生きてる」というか「成長につながる」という痛みなのが良いです。
決してM(マゾヒスト)ではないと言い張ります。

心身ともに充実感を

瞬く間に稽古時間はすぎていきました。
質問や疑問にも応えてくれたおかげで、変に疑問を持ち越さずに済む内容でした。

ただ受け身で稽古をするのではなく、双方向的に学びあうという黒帯会。
非常に密度の濃い時間を過ごさせてもらいました。
まさに心身充実の感覚です。

主催してくれた代表や胸を貸してくれた参加者の皆様に感謝をしながら家路につきました。
今回得た課題を持ち帰り次回までにまた修練を積んでいきます。