ポモドーロテクニックで苦手な旅行の荷造りをサクサクとやりとげたのでハワイ島旅行まで余裕の気持ちでいることができました〜2018年6月ハワイ島旅行記ゼロ日目

旅の準備も終わりです

旅行へのウキウキ感と荷造りの面倒くささの狭間をだだよっている岩見です、ごきげんよう。

幼少期からインドア派であまり旅行経験がないわたし。
成人してから行くようになった旅行は楽しみであると同時に荷造りの面倒くささとの板挟みでもあります。

しかし2018年6月に行くハワイ島旅行の荷造りは「ポモドーロテクニック」を使うことで出発1週間前には早々に荷造りが終わりました。

いつもなら葛藤の末に荷造りを先延ばしして出発の数日前(といいつつ、本当は前日の夜)になって慌てて準備を始めるわたしが、まさかの事前準備完了です。

「ふふん、荷造りが終わった私の頭の中では、ハワイアンなミュージックがリフレインしているぜい」」と余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)です。

今回はそんな余裕ある状況を作ってくれたポモドーロテクニックの紹介と、旅行の荷造りが苦手なわたしがポモドーロを使って荷造りを進めていく様子をお送りします。

目次

ポモドーロテクニックって?

ポモドーロテクニックとは仕事を効率化する方法のひとつです。

(外部リンクです:ポモドーロテクニック〜英語)

特徴としては「時間が来たらやめる」「休憩を取る」を繰り返すことです。
時間管理を軸にして作業内容と疲労度のバランスを取るので結果的には集中力を継続させることにつながります。

タイマー

やり方としてはとてもシンプルで、タイマーを使って25分で作業を区切り、5分休憩してまた作業を始めるという流れを繰り返します。

1セットで25分作業、5分休憩なので合計30分
これを4回繰り返して2時間になったら休憩時間を10分にするというのが基本的なやり方です。

主に知的作業やアウトプット作業など、頭を使う作業に効果を発揮するテクニックです。

荷造りにポモドーロを使った理由

頭を使う作業に効果を発揮するポモドーロテクニック。
今回はこれを旅行の荷造りに利用したわけです。

なぜか?これには理由が二つあります。

理由1.止める、区切るが出来ること

まずはひとつめは「作業を止めること、いったん区切って休むこと」ができることです。
言い換えれば「やりすぎの防止」です。

頭を使う作業はついついやりすぎてしまう、あるいは止め時がわからなくなる傾向があります。
肉体労働に比べて汗をかくなどの外見的な違いがないので疲労度が分かりにくいのでついつい「やりすぎてしまう」のです。

作業がひと段落して休もうとする頃には、もう頭が疲れ切っているという状況になりかねません。

頭を使う作業で使う集中力というのは、本人が思っている以上に段階的に低下していきます。
作業に夢中になってやりすぎた結果、気づかぬうちに集中力が低下しているという状況は良くあります。

時間の経過とともに集中力と作業効率も下がり、単位時間当たりの効果も低くなっていくというながれです。

本当なら集中力の低下を防ぐためにも適当なタイミングで集中力を回復させる必要があるのです。

しかし勤勉な日本人は限度を超えて「がんばる」ことを美徳としています。
そのため集中力が途切れようが効率が落ちようが「つづけること」「やりぬくこと」が推奨されます。

それが習慣化、というかもはや習性になっているため「やめる」ということに心理的な抵抗が強く、結果的にやめないままにやり続けてしまうのです。

しかしポモドーロを使うことで「本人の意思や希望はひとまず脇においていい。ポモドーロを使うのだから25分で作業をやめていい」という状況が発生します。

「やめてOK」「ひと休みしてOK」
集中力はこの後の5分(または10分)の休憩によって取り戻すことができます。

やってみると分かるのですが、休憩中に頭の中がスッとモードが切り替わるのがわかります。

旅行準備中のイメージ作業も区切れるので助かります

さて、旅行の荷造りというのは意外と頭を使います。
旅行先の天候は晴れなのか、雨が多いのか。
陽射しが強いならどのような服を着るべきか、それが何日分必要なのか?

淡々と作業をしているようですが、合間合間に「行った後の快適さの保持、行動や楽しみ方」というイメージ作業に思考的体力が使われていきます。

旅行先でやりたい事、味わいたい事が増えるほどにイメージが膨らみ、集中力の減少がすごいことになります。

中には器用な人や自制心の強い人のように、考えるタスクと作業するタスクを切り分けることができる人もいます。
しかし普通はそこまで(すくなくてもわたしは)は割り切って作業をすることが出来ません。

わたしは作業をしながらもいろいろと考えてしまい、時間が長いわりにあまり荷造りが進まないという状況が良くありました。
(人によってはこれを「雑念」とも言います。わたし、雑念まみれです。)

しかしポモドーロはこうしたイメージ作業とか雑念も25分で区切れるのです。

ちょっとイメージ旅行に出かけてしまう私のような人間にこそ、旅行の準備としてポモドーロは使えるのです。

荷物はたくさんあります

理由2.やりたくないけど期限付きなら頑張れる

わたしは「終わりが見える状況なら頑張れる」という傾向があります。

つまり、やるのが面倒くさいと思っている荷造りも「25分だけ我慢すればいい」という状況なら何とかこらえられるのです。

はじめの5分はちょっとつらいですが、そのあとは時間が来たら必ずタイマーが鳴ります。
タイマーが鳴ったら、どの状な状況であっても作業を一度終わらせていいのです。

どんなにとっちらかってても、それを片付けるのは次の25分でいいのです。

やめていい!中途半端でいいのだ!
だから頑張ろう、ちょっと別のことをやりたくもなるけど、それは休憩時間にでもやればいいから。

この正しい割り切りが、無駄な疲労を抑えて継続的な集中力を発揮するポモドーロテクニックの利点なのです。

だからその25分間は頑張る、頑張れる。
時間期限付きのガンバルマンの誕生です。

本来のポモドーロの休憩は回復時間として割り当てられますが、こうした区切りとしても機能するのが良い感じです。

「(面倒だけど)終わりが見える状況なら、がんばれる」とか
「難しいと思ってたけどこれならやれるんじゃね?」的な考えを持つと、人間意外と動けるものなのです。

以上のように、疲労を防ぎながら継続的な集中力を発揮しつつ、やりたくない作業であっても時間制限つきで頑張れるという理由からポモドーロテクニックを荷造りに使ったのです。

実際の作業風景を見てみよう

では、実際の作業の様子を見て行きましょう。

今回の旅行は行き先がハワイ島になります。
旅行の日程は4泊6日
航空会社はJAL。成田からハワイ島の直行便です。
預け荷物は23kgまで、手荷物は10㎏までです。

とりあえずは荷物をおおよそ23kg未満におさめればいいという作業内容になります。
旅行カバン(トランクタイプ)の重さが11kgあるので荷物自体は12kg詰め込めるという計算です。

12kgという重さは最低限の荷物だけならば全く問題ない量です。
実際に10kgも入らないような小さなリュックだけでやりくりしている人も多く見ています。
しかしわたしのように個人的に楽しみたい事ややりたい事があるほど荷物が増えます。

わたしの場合は旅行先でも武術の稽古がしたいという希望がありますので運動着や靴などが増えます。

幸い、行き先がハワイ島のため運動着も薄いシャツだけでいいのでそれほどかさばりません。
(これが年末年始の寒い時期の中国旅行になると厚い服も必要なのでそれだけで重量になります。今回がハワイで良かった。)

次に本や筆記用具。
旅先で読んだりメモしたことをノートに書くのが楽しみな私は、数冊の本と筆記用具とノートを持っていきます。
紙の束って意外と重いのです。

手荷物関係も忘れてはなりません。

まずはカメラの類。
出来ればデジタル一眼を持っていきたいのです。
我が愛用の「PENTAX K-50」本体といくつかの交換レンズのうちどれを持っていくのかで迷います。

カメラ類は手荷物に入れる必要があります。
以前、面倒だからと預け荷物に入れておいたら本体が振動によって壊れました。
だから交換レンズと併せて基本的には手荷物で済ませられる程度にする必要があります。

最後にノートパソコンです。
旅行先で撮影した写真を整理したりブログを書いたり。
あとは活動記録としての日次レビューなどがありますのでどうしても手放せまん。

こうして自分がやりたいことをカバーしながらどのように荷造りをしていったのかを見てみましょう。

実録、ハワイ島旅行荷造りの様子

・必要な荷物の確認 (10:40 – 11:04)
旅のしおりやガイドブック、過去の旅行の持ち物リスト(Evernote)を見て持ち物の目安をつける。

・休憩 (11:04 – 11:09)
トイレに立つ、水を飲む。

・小物の準備(11:09 – 11:28)
バッテリーとKindleを充電開始。
パソコンのケーブルや海外用プラグなどの小物を確認する。
アメニティや薬などはある程度まとめてあるので中を確認していく。

・休憩 (11:28 – 11:32)
何はともあれ、一度ここで作業を区切る。

ついでに昼食をとってしまいましょう

12:50〜午後の部開始

・旅行カバン(トランク)の表面を拭く(12:50 – 13:15)
今回はいつものソフトボストンタイプではなくトランクで行くのだが、まさかトランクを拭くだけでこれだけでもこんなに時間がかかるとは。

思った以上に猫がトランクにスリスリしていたようだ。
(猫は自分の縄張りを示すため、顔の周りから出る分泌液を柱や物に擦り付けます)
まあでも拭いた分、綺麗になってるようだから良いか。

・休憩 (13:15 – 13:20)
家の中をうろつく。
読みかけの本をパラパラ。
軽くストレッチ。

・服の準備 (13:20 – 13:40)
下着4日分(+予備)を用意する。
ズポンと上着を3組用意。
飛行機に乗るときは長ズボンでそれ以外はハーフパンツと七分丈のズボンでいいや。
上着は半袖やTシャツでいい。長袖は1着でOK。

ルームウェアは今回作務衣にしよう。
メッシュの運動着を1組、運動兼用の上下を1組、水着(海パン)を用意する。

部屋の中がとても他人様には見せられない惨状になっているけど、これを片付けるのは次の工程でいい。

・休憩 (13:40 – 13:45)
放りっぱなしの衣類を横目にトイレに立つ、何とも言えない後ろめたさと快感が面白い。

・服を圧縮袋へ (13:45 – 14:10)
先程用意した衣類を圧縮袋へ入れてパッキング。
服の大きさと圧縮袋の大きさを合せるののに手こずる。
出したはずの袋の中の空気が戻っているような気がする。念のためビニールひもで縛っておく。
まだ途中だけどタイムアップなので一度終わらせる。

・休憩 (14:10 – 14:15)
水を飲む。ネコでもなでようと探してみたが見当たらない。

・衣類と小物を旅行カバン(トランク)に入れていく(14:10 – 14:36)
残りの衣類を圧縮袋へ入れていく。
圧縮袋や小物入れにメモ書きを貼り付ける。
いつも使っている旅行カバン(ソフトボストンタイプ)と違い、トランクは左右均等に荷物を入れる必要があるので難しい。

・休憩 (14:36 – 15:00)
作業が2時間近く続いたので長めの休憩をとる。
というか、頭が疲れてきた。
ひとつの事に脳を使い続けるのを機械的に止めることで休憩となる。
7分40秒くらいたった時に頭がスッキリし始めるのを感じた。

・トランクの中を整理するのとカメラの備品(15:00 – 15:25)
荷物整理は何とかなった。
本と筆記用具は預け荷物と手荷物の二つに分けることにする。
靴をなぜか忘れていた。稽古用とビーチサンダル、スポーツサンダルの3つを放り込む。
あ、ルームウェアを作務衣にしたから雪駄も放り込んでおく。

折りたたみ傘は不要だとは思うが、念のため入れておく。
スペースに余裕があるので向こうで食べる酒のつまみも入れておく。
食物繊維用に入れるドライフルーツ以外でこうして食べ物を入れるのは久しぶりのような気がする。
オーストラリアと違って持ち込める食糧に制限が少ないのが助かるなあ。

・休憩(15:25 – 15:32)
なんか終わりが見えてきて気が抜けてきた。

・カメラの備品入れをさがす(15:32 – 16:05)
デジタル一眼カメラの備品入れが見つからない。
ブロワ―と予備電池を入れるためにも必要なのだが、さてどこにいった?
まるで掃除のような状況になって気がついたら時間を超過していた。

・休憩(16:05 – 16:15)
うーん、ブロワーとかどこいったのかなあ…

・カメラの備品入れをさがす2(16:15 – 16:40)
ようやく見つけた。こういうのってあれだね、一番分かり易ところにあるのに自分で気がつかないパターンだよね。

・休憩(16:40 – 16:45)
休憩のネタもそろそろ尽きてきた。
とりあえずストレッチと武術の型をやってみる。

・重量確認と片づけ(16:45 – 17:15)
一通り詰め終わったのでトランクの重量を確認したところ20.3㎏だった。これならお土産を入れても余裕だ。
最後に大きいビニール袋をトランクに巻いておく。
これで猫がスリスリしても大丈夫だろう。

ポモドーロで楽に作業をすすめていく

面倒くさいと感じていた旅行の荷造りも、こうしてポモドーロテクニックを使うこと思った以上にサクサク進めることが出来た。

荷造りの楽しさと、整理整頓が苦手なわたしでもやれたという達成感を感じます。

他人から見ればまだまだ無駄が多いだろうし、自分で振り返ってみても効率が悪いと感じる部分もあります。

でも結果的にこうして荷物の準備はほとんど終わり、余裕をもってのこりの日数を数えることができました。

旅に出よう

頭の中ではハワイアンなメロディーがリフレインしはじめました。
ガイドブックをめくる指も軽くなってきます。
楽しみが自分の内で膨らんでいるのがわかります。

これからの旅行でもポモドーロテクニックを使って余裕のある旅行準備をしていこう、そんな風に思いました。

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